本の内容 パリ効外の団地で、結婚式をあげたばかりの花嫁が射殺される。純白のウエディングトレスの胸を真っ赤に染めた花嫁が握りしめていたのは一枚の紙切れ。そこにはこう書かれてあった。「ネエちゃん、おまえの命はもらったぜ」。シャポー刑事はその下に記された署名を見て愕然とする。ビリー・ズ・キック。それは彼が娘のために作った「おはなし」の主人公ではないか。続けてまた一人、女性が殺される。そして死体のそばにはビリー・ズ・キックの文字が…。スーパー刑事を夢見るシャポー、売春をするその妻、覗き魔の少女、精神分裂病の元教師。息のつまるような団地生活を呪う住人たちは、動機なき連続殺人に興奮するが、やがて事件は驚くべき展開を見せはじめ、衝撃的な結末へ向かって突き進んでゆく。 ISBN 978-4-7942-0625-1 みんなのクチコミ
★★★★☆ 海外十位。解説を読む限りでは、「集合団地の中での鬱屈」「無法者を望む閉塞感」「鬱屈と閉塞に対する破滅的なあがき」が本作のキーワードということですが、正直なところ、そんな読み方は一切しなかったアホタレです。ではどういう読み方をしたのか、といえば、たましいのフリークスの繰り広げられるバカ騒ぎをただ楽しむというまあそんな感じ。「グルーム」みたいに明らかにトチ狂った他人の精神世界を終始見せられると言うのではなく、あらゆる人物の角度から物語を見られるのでそれほどトチ狂った印象はありませんでしたが、本作の場合は人数が多い。幻想の共有と妄想の伝播、「ビリー・ズ・キックとは何者か?」妄想の発信源が失われても、「それでも祭りは続く!」…いかにもフランスらしいコチェコチェした奇形なノリが今回も楽しかったです。 新着クチコミ   クチコミはまだありません。 この商品を取り扱っている専門店 |
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