本の内容
「流体工学」が対象とする流れ現象は拡大し、流れに関連した工学問題も多岐に及ぶようになったこととは裏腹に、大学や高専で実施される流体関連の科目数は、カリキュラムの編成上、年々減少傾向にある。そこで“水力学”を学んだ諸君の次のステップとしての初等流体力学への入門書となることを期待して、本書では完全流体、粘性流体、圧縮性流体を取り上げ、流れの局所的な挙動の基本的理解と理論的に展開する上で必要となる解析法の基礎知識に主眼を置いた構成としている。したがって、細分化しつつある「流体工学」の流れ現象そのものおよびその解析法の理解を深化させるためには、さらに進んだ専門書を読まれることを望む。本書は、読者諸君の流体工学に対する学問的意欲に十分対応できるべき基礎知識と能力を与えてくれるものである。