本の内容 乙一の里程標(マイルストーン)として屹然と立つ短篇集! ISBN 978-4-04-425306-6 著者情報
乙一(オツイチ) ※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです みんなのクチコミ
★★★★★ 素晴らしい!!
★★★☆☆ 読了。短編集。(私にとって)新作ばっかりだと思っていたら、3分の2がすでに文庫などで読んだことがある作品でガックリきました…。内容は良いですが、やっぱり二度目なので確認という感じになってしまいました。文庫オリジナルとして収録されている短編2話も、1話はそこそこ長めですが、もう一話は数ページの内容なので、実質1話分程度しかないという印象。再録が多いことが外から見て分からないのは、不親切だと感じました。
★★★★★ 自分の愛するものがそこからいなくなってしまう時、それを止められずそのまま見ていることしかできない自分がいて。彼らが自分の前から消えてしまうその瞬間から、心の奥深く染みとおってくる喪失感。彼らは時に、かけがえのない友だったり、伴侶であったり、思いがけなく出会った不思議な人物だったり...。ファンタジックで謎めいたストーリー、乙一さん描く深淵な世界に落ちていく心地よさ。文庫版のあとがきとなっている書き下ろしの「ウソカノ」を含め、魅力あふれるユニークな個々の8つの作品を通して、読者は「失われていくもの」は時に素敵な贈り物も「残された者」(読む者)に残していってくれることを知る。悲しさの向こうに新たな再生の光を見出させてくれる、それもこの小説の素晴らしいところ。乙一ワールドに乾杯!
★★★★★ 切ない話がつまった短編集。「失はれる物語」。周りから意識がないと思われているんだけれども、実は意識があって、妻の愛がうれしくもかなしくて。大切なものを思い出す話。「マリアの指」。マリアが死んで指が現場からみつからない。指はどこ。マリアはなぜ死んだのか。人の死を客観的にみつめながら進んでいく話から目が離せるはずもなく。「しあわせは子猫のかたち」。わけられるとしたら、やはりミステリになるのかしら。静かに語られていく前の住人のこと。事故。人の死。子猫。しあわせ。この話を読むたび乙一さんはなんて抜群のセンスをしているんだと脱帽する。 新着クチコミ この商品を取り扱っている専門店 |
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