本の内容 そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。 ISBN 978-4-10-353425-9 新聞、雑誌掲載 読売新聞 2010年05月09日掲載 , 日本経済新聞 2010年04月25日掲載 著者情報
村上春樹(ムラカミ・ハルキ) ※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです みんなのクチコミ 「このクチコミが参考になった」と答えた人: 6人/7人中
★★★★☆ BOOK1とBOOK2を読んだ読者にとっては、初めのところで余りにも意外な展開が待ちうけていて、それが行き過ぎのようにも感じ、ちょっと作者についていけないという人も出てくるのではないだろうか。実際、作者自身も少し自信の無さそうな弁解じみた言葉づかいがままみられる。ただ、それにもかかわらず読者はやはり物語りにひきこまれ息をつめながら読み進めていくことになる。ちょっと、悔しいね。物語の主要部分は1と2で語りつくされ、3はそれにただ幅と深みをもたせたもので眼のひくような新しい展開はない。しかし、それでも作者の圧倒的な語りの力によって読者は本から目が離せなくなる。新しい試みとしては、「青豆」と「天吾」の対となった章の前に「牛河」の章が加えられたことだ。このあくの強い不恰好な中年男はどちらかと言えばさらりとした印象の人物の多い村上作品の中では際立って異様な登場人物である。たぶん、ドストエフスキーの「永遠の夫」の主人公や「罪と罰」のヒロインの飲んだくれ親父などを参考にしているのだろう。人間への洞察力は異様に鋭いが、悪臭ふんぷんで周りから忌み嫌われる。もちろん当人もそれは承知で、さりとて洗練された人間になどなりえない。そしてその洗練された連中の腹の中がどれほど実は腐っていてまた酷薄であるかも十分わかっている。この人物に作者は大きな役割を与えている。二人の男女の主人公をひきたて、物語をすすめるエネルギー源としている。村上さんはこういう人物に大きな役割を与えた小説を初めて書いたわけだが、これが一過性のものなのか、それとも作風の転換点になるものなのか、ちょっと興味がわいてきます。 「このクチコミが参考になった」と答えた人: 1人/1人中
★★★☆☆ 『1Q84』の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない。空前の話題を呼んでやまない物語は、更に深い森の中へ。待望のBOOK3刊行!
★★★★☆ 1.2に比べて時間の流れがゆっくりで、なかなか前に進まない、 新着クチコミ
★★★★★ ここまで行くとすっかり青豆と天吾の応援団と化してしまいました。なんだ純愛小説じゃないと感じながらも先へ先へページが進んでしまいます。1〜3を通してでてきた文学・音楽すべてを再確認しなきゃと思わされてしまいました。 |
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