働かざるもの、飢えるべからず。 ベーシック・インカムと社会相続で作り出す「痛くない社会」
本の内容
本書で扱う命題は、ただ一つです。それは、 社会は人のためにあるのであり、人が社会のためにあるのではない。 ということです。 民主主義の世界では当たり前の理念のように聞こえますが、この理念ほど反故にされている約束はありません。小はサービス残業から、大はイラク・アフガン戦争における戦死まで、社会のために犠牲を強いられている人がなぜこれほど世界にいるのでしょう。 その答えを考えて行くと、ある倫理にたどり着きます。 働かざるもの、食うべからず これはすなわち、社会のために犠牲を払ったものだけが、社会から糧を受け取る資格があるということです。あまりに当たり前に聞こえるこの標語ですが、もしこれが正しいとすれば、人は社会のためにあるのであり、社会が人のためにあるのではないということになります。 私には、それこそが本当の社会主義、あるいは社会至上主義であり、冷戦が終わってなくなったどころかますます強くなったこの社会至上主義こそが、リーマンショック後に世界を覆っている「こんなはずじゃなかった」感の源泉だと考えています。「働かざるもの、食うべからず」というのは、実は社会至上主義の強制なのです。 その社会至上主義から脱却し、本来の民主主義、あるいは人主主義に戻すには一体どうしたらよいか。それを考え続けた結果、私は意外な答えにたどり着きました。 社会を豊かにした方が、個々人を豊かにするより、人は豊かに生きられる なぜそうなるのか、本書でじっくりと語って行くことにします。(著者ブログより)
目次
はじめに 「痛くない社会」の方法序説 第一章 なぜいま、貧困があるのか 第二章 社会相続という決定弾 第三章 所有から利用へ 第四章 労働2.0 第五章 経済=物理+心理 第六章 エネルギーがパケホーダイになる日 第七章 幸せは使っても減らない 第八章 デフォルトYesの世界へ 第九章 その教育、プライスレス 第十章 安心して死のう 第十一章 ぼくらの宿題 第二部 スマナサーラ長老×小飼弾対談 あとがき コラム 数字で見る社会相続 本当の「税率」 本当の「国民負担率」 ベーシックインカムでなくなるもの ベーシック・キャピタル ベーシック・インカムの向こう側
著者情報
小飼 弾。1969年生まれ。ブロガー/プログラマー/投資家。カリフォルニア大学バークレー校中退。1996年ディーエイエヌ有限会社設立、1999年オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)CTO(取締役最高技術責任者)を務めた。2001年再びディーエイエヌ有限会社代表取締役。2004年、「404 Blog Not Found」は月刊100万ビューを誇る。著書に『弾言 成功する人生とバランスシートの使い方』『決断 最適解を見つける思考の技術』(以上アスペクト)、『空気を読むな、本を読め。小飼弾の頭が強くなる読書法』(イースト・プレス)など。
※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
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