本の内容
音楽を聴くとき、人によってちがった感想をいだくのはなぜか。音楽はコミュニケーション・メディアとして、言語とどのようにちがう存在なのか。楽器を演奏できるようになるまで、なぜあれほどに時間が必要なのか。音楽を楽しむこととはどういうことなのか──。
楽想や曲想といった感性的な領域に、認知心理学からはじめてアプローチした画期的な理論書。最新の情報理論、記号論などの手法をもちいて、客観的・科学的な理論構築をめざした。言語障害をもつ子どもの音楽的能力をそだてるなど、音楽療法の専門家にとっても有用な内容。
目次
はじめに
第1部楽曲の表現とその理論
1‐1楽音と楽曲はちがう──情報から楽曲を考察する
1‐2楽曲として認知できる音──メロディの長さと曲想
1‐3コミュニケーション・メディアとしての言語と楽曲の特徴
1‐4記号としての言語理論──楽曲の記号理論の構築にむけて
1‐5楽曲の理論──モリスの記号論からの構築
1‐6楽想と曲想,楽節と楽段,楽曲──メロディ・パターンとイメージの形成
第2部楽曲の認知心理学
2‐1楽曲聴取にかんする神経心理学的機序──脳幹聴性反応からの展望
2‐2大脳皮質と楽曲の聴取──脳波,断層写真からの考察
2‐3楽曲の情緒とその認知
2‐4脳波と楽曲の認知──覚醒水準と頭皮の電位分布
2‐5リズムと楽曲の認知──聴覚障害児の聴能をそだてる楽曲
2‐6楽曲の記憶と想起──楽節と曲想,ピッチ・パターンの識別
あとがき
付録参考文献/索引
著者情報
須藤貢明1939年弘前市生まれ。電気通信大学卒業。玉川大学工学部常勤講師,東京学芸大学助教授・教授をへて現在,同大学名誉教授,須藤特許事務所技術顧問。博士(教育学)(筑波大学)。
著書に『ことばの遅れた子の言語指導』(共著,教育出版),『聴覚障害児の残存聴力活用』(共著,教育出版),『音と聴こえ』(共著,音楽之友社)など,訳書にスナイダー『音楽と記憶』(共訳,音楽之友社)がある。杵鞭広美神奈川県生まれ。武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業。2003年3月,東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)修了,博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員を経て,現在,日本音楽学校専任講師,有明教育芸術短期大学講師。
著書に『聴覚障害児における楽音の聴取能力に関する実験的研究』(風間書房),『音と聴こえ』(共著,音楽之友社),訳書にスナイダー『音楽と記憶』(共訳,音楽之友社)がある。
※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
みんなのクチコミ

  
クチコミはまだありません。
新着クチコミ
  
クチコミはまだありません。