本の内容
本書は、心理学者重野 純、分子生物学者福岡伸一、法律家柳原敏夫の三氏が、それぞれの立場から現代における安全と危険のメカニズムをとらえるための研究をおこなった成果をもとに書かれました。昔は大きな危険といえば伝染病や飢饉、自然災害などでしたが、現代は、科学技術が便利さを生みだす一方で私たちの生活を脅かす、という状況が生まれています。食品添加物や遺伝子組み換えなどによる健康への危険、医療事故など、科学技術が重大な危険を生んでしまうのです。自然災害に加えて、人間が生みだす危険にどう対処していったらよいのか、本書はそのヒントを与えてくれるでしょう。
目次
第1章 家庭生活における安全と危険(食べる
風呂に入る
インターホンに出る
あなたは分かりますか—その音は安全?危険?
安全と危険を分けるもの)
第2章 食の安全と危険(食の安全と危険
消化管における「細菌受容体」の発見
GP2ノックアウトマウスを用いた経口リスク評価系研究の新展開
QPRTノックアウトマウスを用いた必須アミノ酸摂取上限の研究
CPRTノックアウトマウスを用いた必須アミノ酸摂取上限の研究
トリプトファン代謝経路酵素の遺伝子発現解析によるキノリン酸蓄積メカニズムの解明)
第3章 市民の科学への不信はいかにして形成されるか—「歪曲」されたリスク評価の事例の検討(古典的リスク評価の検討—事例検討
現代型リスク評価の検討—理論検討)
座談会
著者情報
重野 純
東京大学大学院人文科学研究科心理学専門課程博士課程修了。文学博士。現在、青山学院大学教育人間科学部教授。主要研究分野は、認知心理学、心理言語学
福岡 伸一
京都大学大学院農学研究科食品工学専攻博士後期課程修了。農学博士。現在、青山学院大学理工学部教授。専攻は分子生物学
柳原 敏夫
東京大学法学部卒業。現在、弁護士。専攻は著作権
※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
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