本の内容 音楽にとりつかれた祖父と、素数にとりつかれた父、とびぬけて大きなからだをもつぼくとの慎ましい三人暮らし。ある真夏の夜、ひとりぼっちで目覚めたぼくは、とん、たたん、とん、という不思議な音を聞く。麦ふみクーツェの、足音だった。—音楽家をめざす少年の身にふりかかる人生のでたらめな悲喜劇。悲しみのなか鳴り響く、圧倒的祝福の音楽。坪田譲治文学賞受賞の傑作長篇。 ISBN 978-4-10-106922-7 著者情報
いしい しんじ(イシイ シンジ) ※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです みんなのクチコミ
★★★★★ 主人公は体の大きな少年・「ねこ」。祖父は町の吹奏楽を指揮し、父親は数学者で素数を考える。
★★★★☆ 童話のような雰囲気です。読み始めはそれが馴染まなくてこれは私は最後まで読めないかも‥と思ったのですが、どんどん世界に入っていってしまいました。主人公にしか見えないクーツェのとん、たたん、とん、という足音や音楽が聞こえないはずなのに耳に残ります。読み終わって得た感動は今まで私の中になかったものを芽吹かせてくれました。
★★★★☆ 現代小説に慣れきっている僕などには、平仮名だらけの文章は逆に読み辛かったりするし、量の多さに序盤のうちに断念しようかと思ってしまうけど、読み進むうちに止まらなくなってしまう。困惑するほど多い話題は、すべてがちゃんと繋がっている。感心するほどに。そして最後にはちゃんと感動もさせてくれる(いや、感動できるかどうかは人それぞれかな)。
★★★☆☆ いしいしんじらしいとでも言うのか、不思議にあふれる作品。「ねこ」少年を通した世界の様子や、無念さ、おろかさ、疑問のなかにそれぞれの人の生き方や信念のようなものがあるのではないだろうか。 新着クチコミ   クチコミはまだありません。 この商品を取り扱っている専門店 |
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