本の内容
想像してみてください。
食卓に並べられたその肉に、その野菜に、輝く命があったことを。
本書は「命と食」をテーマに講演を行う熊本県の食肉加工センターに勤務する坂本義喜さんの体験談を基にした絵本です。坂本さんは「牛を殺す」という具体的な事例を交えながら、「動物の命を私たちはいただき、生かされている」ことの意味を問い続けます。その講演録を、福岡県行橋市の助産師、内田美智子さんが物語り風にまとめ、佐賀県三瀬村の画家、諸江和美さんが絵をつけました。
物語は、小学校の授業参観をきっかけに、坂本さんと息子のしのぶ君が食肉加工センターの仕事について語り合う場面から、牛の「みいちゃん」を同センターに運び込んだ女の子の家族と、坂本さんとの出会いへと展開します。巻末には、九州大学の佐藤剛史助教が農漁業や保育に携わる人たちを取材し、執筆した現場ルポ「いただきますということ」を収録しました。
【絵本ナビより】
絵本ナビメンバーの声
食肉加工の仕事をしている坂本さんと息子さんのそれぞれの葛藤がとてもよく分かり切なささえ感じながら読みました。でもさまざまな気持ちになりながらも最後には坂本さんの仕事への誇りと息子さんの父親への尊敬の気持ちがとてもすがすがしく思います。今のような時代、物があふれています。美味しい食べ物も身近にあって当たり前のような気持ちになりがちです。生あるものの命を絶ってそれをいただくことのありがたさを感じながら生きているのだということを子どもたちに伝えて行かなくてはならないと強く思いました。絵柄もラフな感じで刺激の強い写真などは一切ないので学校などでどんどん採用してほしいとも思います。(さえら♪さん 40代・大分県♪♪♪ 女7歳)