本の内容
史上最大の金融機関破綻から地球規模の経済危機へ。シグナルはなぜ見逃されたのか。
リーマン・ショックに始まり、全世界に波及した世界経済危機の実像を、ドキュメント解説とキーパーソンたちへのインタビューで明らかにする。危機対応の舞台裏を描き、大反響を呼んだ日経新聞連載を単行本化。
編集者より
2008年9月15日のリーマン・ショックから始まった今回の経済危機は、「百年に一度の危機」とよく言われます。このとき、同じぐらいインパクトがあった約百年前の危機として念頭に置かれているのは、もちろん1929年の世界大恐慌です。
世界大恐慌を分析した有名な本としてガルブレイスの『大暴落』や、フリードマン=シュウォーツの『米国金融史』、バーナンキの『大恐慌論文集』などがありますが、これらはいずれも危機が起きてから20~60年経ってから書かれたもの。一方で、本書『大収縮 検証・グローバル危機』は、人々の驚愕の声が冷めやらぬ1年後に刊行しました。総勢50人の記者が、この歴史的な経済危機の本質に迫ろうと取材にあたり、国内外36人の有識者の声を載せています。
長い目で見て初めてわかる真実もあるでしょうが、同時代の人間でしか肌感覚で理解し得ない事実もあります。本書がそういった生々しい事実を後世に伝えるとともに、いま危機を前にして立ちすくむ人たちにとって、この先を見通すことにいくらかでも役立てば幸いです。
本書の刊行にあたり実業界と学界の第一人者の方々に推薦文を寄せていただきました。感謝の意を込めて紹介します。
「ここに危機脱却のヒントがある」鈴木修(スズキ会長兼社長)
「リーマンショックは、金融危機をどう理解し、闘うか、世界中に課題を突きつけた。本書は、いち早く、より深く危機の内実に迫ろうとした貴重な記録である」植田和男(東京大学教授)
(ビジネス出版部 平井修一)