本の内容 司馬氏も自認しているように、『坂の上の雲』は歴史の領域に大きく踏み込んだ小説だった。そこで待ち構えていたのは、日本に漲る、戦後失われかけていた自らの誇りの回復を求める巨大な力—日本の近過去を、事実を無視しても、世界に雄飛した明るい物語として再確認したいという強い願望ではなかったか。書中の、特に日露戦争の実質的原因をなした、韓国問題における事実の隠蔽あるいは美化は、理由・表現はともあれ、そうした国民的願望と明らかに軌を一にしているのだ。NHKTV放映に対峙し、司馬氏が行った歴史上の意識的・無意識的錯誤を、グローバルな視野に立ち徹底検証・批判した力作。 目次 第1章 『坂の上の雲』の呪縛力 ISBN 978-4-88713-943-5 著者情報
半沢 英一(ハンザワ エイイチ) ※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです |
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