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本の内容 「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛し合いながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る—。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。 ISBN 978-4-10-130702-2 著者情報
宮本 輝(ミヤモト テル) ※本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです   コメントはまだありません。 新着レビュー この商品への新着レビューを表示しています。 (全てのレビューを見るにはこちら)
★★★★★ 燃え立つような蔵王の烈しい錦秋に酔い、何かしら恐ろしく、しんと静まる冷たい刃に似たものを樹木の炎に感じた勝沼亜紀。「前略 蔵王のダリヤ園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」。ある年の一月十六日、亜紀がかつての夫、有馬に宛てた手紙の冒頭文から物語は始まり、十一月十八日付の最後の有馬宛の手紙で結ばれるまでの、一年足らずの間のふたりの往復書簡のみで綴った作品です。ふたりにとってこれまでの空白の十年間が、遠い記憶の糸を手繰り寄せ、ふたたび紡ぎ、織り上げてゆくように描かれます。手紙って、精神的なものというか、互いの気持ちが素のままぶつかり合うというか、考えようによっては恐るべき伝達手段。表現ひとつでも、相手にどんな解釈をされるか分からないといった不安がありますし、「行間を読む」といいますが、読み手は実に多くのものをあなたの手紙から読み取ってしまうかもしれません。だからこそ、この小説には格別な深みがあるのではないでしょうか。
★★★★★ 「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした。」十年の歳月を経て再びめぐり会った男女の往復書簡で、2人のこれまでの人生が語られていきます。2人の間に何があったのか・・・。何度も繰り返し読んでいる一冊です。
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