お客様レビュー

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■井上ひさし『汚点(しみ)』
孤児院にあずけられた兄とラーメン屋の使用人となってしまった弟。兄は弟から受け取るはがきの汚点から弟の境遇を察します。孤児院での理不尽な暴力に耐えながらもあきらめなかった全日制高校への進学。しかし、兄は決心します。進学のために必要なそのお金で弟の身を引きとろうと。迎えにいった兄の目に映る弟の姿には涙が出ました。そして弟を救おうと気丈に振舞う兄の姿にも。
■野坂昭如『凧になったお母さん』
戦争の悲劇は戦場にだけあるのではない。空襲を逃れたどり着いた小さな公園。しかし、そこも火の海に囲まれていきます。息子カッちゃんに少しでも水分を与えようとする母のしたことは何か。自らの汗、涙、お乳、そして最後には吹き出した血をカッちゃんの体へ塗ってあげたのです。やがて母の体は凧のように空に舞い上がります。そして、カッちゃんも・・・

三浦哲郎『メリー・ゴー・ランド』、村上春樹『踊る小人』なども味わい深い作品。091011

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