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一番初めにこのカレンダーが生まれたのはいつですか? |
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96年版からですね。つまり95年から制作に入ったわけです。それ以前は作品集カレンダーということではなくて、「風の谷のナウシカ」だったら「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」だったら「天空の城ラピュタ」と作品ごとにそれぞれ独立したカレンダーがありました。96年の時点で、ジブリ作品が短編をふくめて12以上になり、カレンダーが作れる数になったんです。はじめは非常に贅沢に、カレンダーのために描き下ろしで作っていて、宮崎駿監督自身も作画の修正などの監修をしていました。 |
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作品別のカレンダーだったんですね。それまでは別々の作品のキャラクターや場面がひとつに集められることはなかったのですか? |
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なかったですね。ジブリ作品集カレンダーが初めて「ジブリ作品集」という名前で括ったんです。商品のなかでも珍しいものです。なぜかと言うと、トトロは「となりのトトロ」という作品の世界に、キキは「魔女の宅急便」という作品の世界に生きているキャラクターなので、トトロとキキが一緒にいるようなグッズはジブリでは作ることがないんです。 |
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なるほど。では作品そのものはどうやって選ばれているのですか? |
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2007年現在スタジオジブリが手がけた作品は短編を含めるとかなり多くなりました。これら全てを掲載するわけにはいきませんので、劇場で公開された長編作品のみ載せるという括りを設けました。ですので「on your mark」(95年/原作・脚本・監督 宮崎駿)などの短編ははずしていますし「海がきこえる」(93年/監督 望月智充)もテレビ放映作品ということではずしています。ですが、作品は増え続けているので、今年は「崖の上のポニョ」があらたに加わって16作品になりました。収録している絵柄を全て表紙に並べているので、悩みの種はタイトルをいれるスペースが毎年どんどん小さくなっていくことですね。 |
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絵の並び順には何か意図はありますか? |
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公開順です。ジブリ映画が公開されるごとにその作品が入ってゆくので、毎年買ってらっしゃるお客様にとっては「ひとつ増えた!」という楽しみがありますね。 |
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今年これらの場面が選ばれた理由を聞かせてください。 |
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うーん、もちろん僕の好みで選んでいるのではありませんよ(笑)。「名場面集」と謳ってはいますが、選んだ場面が名場面かどうかはお客様によってちがうわけですし、どの作品のどの場面もスタッフが心血を注いだ名場面だと僕は思っています。ですから、作品の内容的な名場面というよりは1枚の絵としてカレンダーに相応しいかどうかを優先的に考えて選んでいます。1ヶ月間ずっと飾っていただいて間がもつ絵かどうかということですね。キャラクターのアップだとすぐに飽きられてしまう可能性があるので、なるべく背景もバランスよく入っている場面を選ぶようにしています。あとはカレンダー全体のバランスも大切ですね。どうしてもジブリ作品というと空の場面が多くて、全体的に青っぽい印象になってしまうんですよ(笑)。それをなるべく避けることと、メリハリを付けるために夜の場面は意図して入れるようにしています。 |
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制作される側で「これは何月」という様にイメージしているものはありますか? |
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あえて無くしています。季節感があるものはなるべく無くそうとしています。例えば「平成狸合戦ぽんぽこ」には美しい雪のシーンがあるのですが、そういうものははずしています。そうしてしまうと使う月が決められてしまうので、それを避けたいからです。なるべく自由に組み合わせて使って頂きたいと思っています。 |
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絵柄を選ぶときはどんな資料を参考にして選ぶのですか? |
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映画作品ごとに、いろいろな場面のポジフィルムをファイリングした分厚いアルバムがあるんです。それを見たり、ロマンアルバムやフィルムコミックなど、映画関連の本などを見て選んでいます。 |
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絵の部分と日付の部分が分かれていて別々に組み合わせられるこのスタイルはどのような考えから出来たものですか? |
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実はこのスタイル、日付と絵柄を自由にチョイス出来るようにしてくれと言ったのは宮崎駿監督なんです。カレンダーの中でもあまり無い方式なんですが、宮崎監督がユーリー・ノルシュテイン監督から貰ったカレンダーがこの方式だったんです。これは96年からずっとこのスタイルでやっています。さらに、紙質を変えてあります。絵柄の部分は絵がなるべくきれいに印刷できるようにつるつるの紙ですが、日付の部分は、わざとざらつきのある紙を使っています。
その理由は、監督が日付のところに鉛筆でスケジュールを書き込むからなんですね。それはトトロのカレンダーも同じです。なるべく日付の部分を書き込めるように大きくしてあります。大抵のビジュアルのカレンダーだとなるべく絵を大きく見せて日付はおざなりですが、カレンダーの本来の用途は今日が何日かということが分かることですから、機能的な部分も大事にしたいと思っています。 |
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今回「崖の上のポニョ」を入れられたのはやはり公開を控えてということですか? |
まだ公開されていませんが、やはり2008年に飾るものに「崖の上のポニョ」がないというのはおかしいし、やはり期待も大きい作品なので入れました。現時点で皆さんにお見せできる絵はこれだけしかないのですが、この絵は元々ポスター用に描かれた縦長のものなので、カレンダー用にほかの絵と合わせて横に切ってしまうと、とても変な絵になってしまうんです。ですから「崖の上のポニョ」だけ縦長カットになっています。縦のカットは作品集カレンダーでは初ですし、「崖の上のポニョ」が商品として出されるのも初めてです。2009年は「崖の上のポニョ」単独のカレンダーも出ます(多分)。作品だけでなく、カレンダーも楽しみに待っていてくださいね。
(スタジオジブリ商品部 カレンダー編集担当 浅野宏一さん) |