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ジブリライブラリー第3弾 ドナルド・リチー著 三木宮彦+司馬叡三訳『映画理解学入門 映画のどこをどう読むか』
ドナルド・リチー著 三木宮彦+司馬叡三訳『映画理解学入門 映画のどこをどう読むか』 編集担当者談

 『映画理解学入門 映画のどこをどう読むか』の著者であるドナルド・リチー氏は、アメリカで生まれ、1947年に来日してから現在まで、日本を拠点として執筆活動を続けています。これまでに、数多くの映画や芸術の評論集を発表してきましたが、同時に、黒澤明や小津安二郎といった日本映画の監督をアメリカやヨーロッパに紹介することにも、大きな貢献をしています。
 リチー氏の著書としては『黒澤明の映画』(社会思想社)と『小津安二郎の美学』(社会思想社)がとくに有名ですが、1984年にキネマ旬報社から発売された『映画のどこをどう読むか』もまた、リチー氏の評論の真髄が詰まった代表作のひとつと言えるでしょう。今回は、この名著を復刻したいというところから企画はスタートしました。
 ドナルド・リチー氏は、現在81歳ですが、今も『ジャパン・タイムズ』誌で執筆を続けるなど、現役の書き手として活動を続けています。実際にリチー氏とお会いして今回の本の企画についてお話しすると、本人もこの本をとても気に入っており、再度多くの人の目に触れるようになるのはとても嬉しいというお話でした。
 それから編集作業を進め、リチー氏による新版へのあとがきをもらい、数ヶ月後の2006年1月にようやく本は完成しました。カバーのイメージは、“映画館の暗闇に浮かぶスクリーン”です。書店などで見かけたら、ぜひ手にとってみてください。
 余談ではありますが、この本の発売にあわせて、スタジオジブリ発行の小冊子『熱風』(2月10日発行号)で、リチー氏に読み切りエッセイを執筆してもらうこともできました。映画と芸術と自然についていま思うことというテーマで、とても素敵な文章を書かれています。機会があればこちらもぜひ読んでいただければと思っています。

収録作品

戦艦ポチョムキン(セルゲイ・M・エイゼンシュテイン監督作品/1925年)
裁かるるジャンヌ(カール・テオドール・ドライアー監督作品/1928年)
操行ゼロ(ジャン・ヴィゴ監督作品/1933年)
ゲームの規則(ジャン・ルノワール監督作品/1939年)
市民ケイン(オースン・ウエルズ監督作品/1941年)
忘れられた人々(ルイス・ブニュエル監督作品/1950年)
東京物語(小津安二郎監督作品/1953年)
抵抗(ロベール・ブレッソン監督作品/1956年)
情事(ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品/1960年)
バリー・リンドン(スタンリー・キュブリック監督作品/1975年)


 

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