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ショッピング > 森の戦士 ボノロン

ボノロンって? 原哲夫先生のインタビュー
 第1巻「涙のきせきの巻」のご好評におこたえして、ついに発売が決定した『森の戦士ボノロン よっぱらいのゴンの巻』。
  この作品は、2005年の6月、セブン銀行の協賛で全国のセブン-イレブンで配られるようになった第1号の記念すべき作品でもあります。
 今年、誕生から3周年を迎えた「森の戦士ボノロン」は、漫画『北斗の拳』の原哲夫先生がプロデュース(キャラクターデザイン、構成、演出)し、永山ゴウ先生がそれをもとに作画するという共同作業から生まれています。
 今日は、ボノロンの誕生秘話や知られざる制作過程での苦労話(!?)、そして原哲夫先生と永山ゴウ先生がボノロンに込める思いを語っていただきます。
編集部>
今年3月発売の『森の戦士ボノロン 涙のきせきの巻』は、読者の皆様から大変好評をいただいており、今現在も絶賛発売中です。そのおかげをもちまして、この度、「ボノロン」シリーズ第二巻『森の戦士ボノロン よっぱらいのゴンの巻』を発売することとなりました。
原先生は、誰もが知っている漫画『北斗の拳』の漫画家ですが、

「北斗の拳の漫画家が絵本?」

と、思った読者の方も多いと思います。そもそも原先生が絵本をプロデュースしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
原哲夫先生>
もう20年も前の話になりますが、自分の子どもが生まれたときに自分が作ったキャラクターで子どもに楽しんだり、遊んだり、その物語を通して大切なことを語りたいなといった思いがありました。でも当時は、週刊少年ジャンプの連載で手が一杯で…。とはいえ、自分のキャラクターを通じて、生き方のヒントや人生で大切なことを子ども達に伝えていきたいという思いは、持ち続けていましたので、絵本のお話をいただいたときには、是非という気持ちで受けましたね。
編集部>
原先生の長年の思いが「ボノロン」というキャラクターを生みだし、作画家・永山ゴウ先生との出会いによって現在の「森の戦士ボノロン」が誕生したわけですが、原先生とお仕事をするとなったとき、永山先生はどう思われましたか?
永山ゴウ先生>
原先生に最初にお会いしたときは緊張しましたね(笑)。日本を代表する漫画家さんですからね。
編集部>
不安はありましたか?
永山ゴウ先生>
とくに不安はなかったですね。それよりも、原作(「よっぱらいのゴンの巻」)を最初に読ませてもらったとき、思わず、泣いてしまったんです。苦労して善良な主人公がまわりに理解されないというお話に共感し、これは是非描きたいと…。いいお話なので、何よりもモチベーションがあがりましたし、原先生と一緒に、いい作品ができるように頑張ろうと思いましたね。
編集部>
最初、ボノロンはどんなイメージでキャラクターデザインをされたのですか?
原哲夫先生>
ボノロンは、おすもうさんのイメージから作ったんです。いま世間には、いろんなキャラクターがありますが、ぼくは日本人として、世界に誇れるものを作りたかったんです。ひとりの日本人として、日本の優れた文化をもっと世界に発信していかないといけないと思うんです。ですから、ボノロンも、相撲という「和」のテイストを取り入れてキャラクターデザインを考えたんです。ボノロンの角は、おすもうさんの頭の大銀杏(おおいちょう)からアレンジしましたし、ボノロンの服は、おすもうさんの、まわしからイメージしたんですよ。
 
編集部>
今回発売となる『森の戦士ボノロン よっぱらいのゴンの巻』で初登場となる、のら犬のゴンですが、子供から大人気のゴンも原先生のデザインですよね。ゴンをデザインするときは、何か苦労はされましたか?

原哲夫先生
原哲夫先生>
そうですね。ボノロンと違って、どこにでもいるような、のら犬に特徴を持たせるのはむずかしかったですね。ただの汚いのら犬でもお話は成立するのでしょうが、やっぱり絵描きとして、そういうところは手を抜いてはいけないと思って、試行錯誤しながら作りました。物語では「きずだらけの犬」ということだったので、包帯を効果的に使ったり、葉っぱの色の手袋と靴下を履かせたり、スカートをつけたり、自然なイメージにこだわりました。結果的にみなさんからも支持されるキャラクターになってうれしいです。
編集部>
永山先生は最初、ボノロンを見たときどう思いましたか?
永山ゴウ先生>
最初は、あまりぼく好みのキャラクターではなかったのですが(笑)、原先生と打ち合わせを重ねて、お互いに意見を交換しながら、今のキャラクターになりましたね。
原哲夫先生>
最初は、ぼくのデザインと永山さんのやりたいことが、ぶつかり合っていましたね。例えばボノロンの首まわりにあるモコモコはライオンのたてがみをイメージしてます。最初、永山さんは嫌がっていたんですが…。
永山ゴウ先生>
あってよかったですね(笑)。結果的に、キャラクターとして立つものになりました。最初のころは、原作者、プロデューサーと、自分のやりたいことの葛藤やぶつかり合いがたくさんありましたね。打ち合わせなどを含めると、最初の作品「よっぱらいのゴンの巻」が出来上がるまでに、半年くらいかかりました。ダメだしも多かったですし…。
原哲夫先生>
同じ絵描きとして試行錯誤しました。でも、そういった時期を通して、だんだんお互いに足並みや、目指す方向が分かってきたからキャラクターに味が出ていい絵に仕上がっていったと思います。永山さんに出会ったことによってボノロンのキャラクターも大きく成長しましたね。絵としてまとめてくれたのは永山さんです。
編集部>
永山先生は最初、ボノロンを見たときどう思いましたか?

永山ゴウ先生
原哲夫先生>
ぼくは劇画の人間なので、やさしい絵がどうしてもかけないんです。永山さんは子ども向けにやさしい絵が上手です。色の配色も素敵で、まるで色の魔術師のように仕上げてくれる。ボノロンのやさしさや動物の描き方も子どもやお母さんに伝わりやすい絵を描いてくれます。あたたかい絵ですね。本当にいいものを描いてくれていると思います。
永山ゴウ先生>
なんだか照れますね。普段は、あんまりほめてもらってないので(笑)。
原哲夫先生>
ちょっと偉そうな言い方ですけど、永山さんもボノロンも成長したかな(笑)。実際に、ボノロンの変化の仕方には目を見張るものがあって、だんだんかわいくなってきているでしょう。最近、永山さんもキャラクターの見せ方に非常にこだわって描いてくれているところが、すごくうれしいです。やっぱり、絵描きというのは、ひとりで勝手に描いているわけではなくて、絵で気持ちやイメージを人に伝える作業なんですね。見てくれる人がいるからこそ、なんです。人に見てもらうために愛情をもって作品を世に送り出す…ぼくたちの仕事は、これにつきると思うんです。
編集部>
ボノロンシリーズも今現在では20話を超えます。今まで、永山先生が原先生から得たことは、どんなことですか?
永山ゴウ先生>
とにかく、わかりやすさ。絵をわかりやすく、伝わりやすく描くことを教えてもらいましたね。絵描きとしてはどうしても絵や構図としての「かっこよさ」を優先してしまうのですが「いかに子どもに分かりやすい絵を描くか」を意識することを教わりましたね。
原哲夫先生>
ぼくは漫画を描くにあたって、小学生とか子どもたちにどうやって伝えるかということをいつも考えていました。今年で漫画家生活25周年ですが、25年かけて育んできたぼくの「伝える力」みたないものを永山さんが感じてくれているのはうれしいですね。
永山ゴウ先生>
まだまだですが…。
 
編集部>
今年3月に第1巻「涙のきせきの巻」を発行。そして今回第2巻目となる「よっぱらいのゴンの巻」を発行。そして今年の年末には3巻目と、続々と「ボノロン」シリーズを発行していく予定です。絵本を購読いただいた読者の方から、毎日たくさんのお便りをいただき、ボノロンが本当に多くの人に愛されてるなと実感する今日この頃ですが、ボノロンを通してどんなことや思いを伝えていきたいですか?
原哲夫先生>
ボノロンが、生き方や愛の伝道師になってほしいと思いますね。ボノロンがいつも家族の中にいて、子どもが道を踏み外しそうになったとき、人生に迷ったとき、親が子どもにどう教えていいか迷ったとき、そんなときにボノロンがいつも力になったり、生き方のヒントを与えてくれる存在でいてほしいと思います。子どもたちが、まっすぐに育つように応援していきたいですね。みんな迷いながら生きています。そんなときの指針になるようなことを少しづつ盛り込んだ作品にしていければと思います。
永山ゴウ先生>
そうですね。ぼくも、子どもたちがボノロンのような純粋できれいな心に育つように、作品を通じてお手伝いできればと思っています。
編集部>
原哲夫先生、永山ゴウ先生、本日はありがとうございました。
 
「森の戦士ボノロン」は今後もみなさんから寄せられる思いを大切にしながら、
ひとつひとつの作品を丁寧に作っていきたいと思います。
今後ともボノロンの応援をよろしくお願いいたします。
取材・構成:ポメラル編集部 写真:梅村博文
(C)NSP 2005, (C)ボノロンといっしょ。2007
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