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<第9回>『君子を目指せ
小人になるな』の著者
北尾吉孝さん
平野敦士カールさん 広瀬隆さん 上田理恵子さん 藤巻健史さん 佐藤可士和さん 内藤忍さん
豊田圭一さん 久米信行さん 姫野カオルコさん 天野敦之さん 田渕直也さん 川上徹也さん 江國香織さん 深田晶恵さん
君子を目指せ小人になるな
現在の社会不安は、人の上に立つ人間が拝金主義に陥り、自らの利益しか考えない小人的生き方をしていることに端を発する。今こそ、古典が説く君子を目指すことが求められている。
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今回お話をお伺いしたのは…
北尾吉孝さん
北尾吉孝(きたお よしたか)さん
1951年兵庫県生まれ。74年、慶應義塾大学経済学部卒業。同年、野村證券入社。 78年、英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。89年ワッサースタイン・ペレラ・インターナショナル社(ロンドン)常務取締役。 91年、野村企業情報取締役。92年、野村證券事業法人三部長。 95年、孫正義氏の招聘によりソフトバンク入社、常務取締役に就任。
現在、ベンチャーキャピタルのSBIインベストメント、オンライン総合証券のSBI証券、インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行、ネット損保のSBI損保、ネット生保のSBIアクサ生命、住宅ローンのSBIモーゲージ等の革新的な事業会社を傘下に有し、金融、不動産、生活関連サービスなどの事業を幅広く展開する総合企業グループ、SBIホールディングス代表取締役執行役員CEO。財団法人SBI子ども希望財団理事。2008年開校のSBI大学院大学では学長を務める。
『君子を目指せ小人になるな』 で一番伝えたかったこと
 日本は戦後教育の中で、いわゆる世のため人のためと言う「君子的人間」が生まれて来ない様な、生まれ難い様な状況に置かれてきました。即ち戦後の教育は道徳的見識を育てる人間学を全く軽視し、「人間如何に生きるべきか、人間どうあるべきか」ということを教えない教育でありました。従って、そのようなことを教えられていない人間達が育てば、私利私欲が勝った「小人的人間」が増えていくのも当然であると思います。だからこそ、今の日本には孔子の「君子」という言葉で象徴される人物の涵養こそが希求されていると確信しています。
 本書では『論語』に百回ほど出てくる、孔子が描いていたであろう「君子」の人物像を「小人」と対比しながら、出来るだけ分かり易く述べたつもりです。また、この本の副題を「私の古典ノート」としているのは、孔子が孔子塾ともいえる学塾で門弟三千人を育てようとした「君子」とは如何なる人間で、そしてそのような「君子」が今の日本において如何に必要とされるかということに関心を持ち、私が中国の古典を色々と読んで勉強してきた内容だからです。私自身も日々反省しながら君子足ろうと努力している人間でありますが、是非この本を読んで、「君子的人間を目指そう」と努力する人が一人でも増えてくれればと願ってやみません。
今後の抱負は?
 2007年、私どもSBIグループでは「人物」の育成を目的に、文部科学省から認可を得て、学校法人SBI大学を設立しました。そして2008年4月、修了者にはMBA(経営学修士)も取得可能なSBI大学院大学を開校させました。まだスタートして1年足らずの大学院ではありますが、中国古典などの人間学を授業科目として設け、次世代のリーダーたる人物の育成を目指しています。私自身も中国古典の人間学とネット時代の経営学の二科目を受け持っています。徳育を通じ、正しい倫理的価値観を涵養させると同時に、経営学などの実学も学んでもらい、日本及び世界の経済・社会に活力をもたらすような「人物」を育成していきたいと考えています。
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