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シロクロしろ さん
コーナー
シロクマ店長文芸専門店パート1
お買い上げ、ご来店頂きましてありがとうございます!★本店では、新刊本の感想等の感想をUPしています。文芸本が中心ですのでぜひお立寄下さい★支店の方では、6月似出版予定の本をUPしました。★恩田陸、重松清、有川浩等のお気に入りの作家さんのコーナーを支店に設けてあります。
ご一緒にお求めの際はまとめてチェック
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
辻村深月/著、講談社
販売価格:1,680円
ポイント:16ポイント
<切ない>″30歳″という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。あの″殺人事件″が起こるまでは……。★★★苦しく切ないそんな想いが、ギュ~っと濃縮された1冊でした。少女達の虚栄心や焦り等の微妙な心の揺れが巧い!こういう思いを抱えていた時もあったなと共感しつつもあまりにも濃密なチエの家族もちょっとありえない気もするかな。チエが母を殺害する原因となってしまった理由があるのですが…、これがまたラストで悲しい事実があったりと…とにかく空振りするチエの人生が切ない。「ゼロ,ハチ、ゼロ、ナナ」に込められた母の娘への想いが伝わってくるだけに辛いです。
(オススメ度: ★★★ ☆☆ (3点/5点満点) 2009/09/20更新)
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ダブル・ジョーカー
柳広司/著、角川書店
販売価格:1,575円
ポイント:15ポイント
<面白い!>城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。だが、同じカードは二枚も要らない。どちらかがスペアだ。D機関の追い落としを謀る風機関に対して、結城中佐が放った驚愕の一手とは?。表題作「ダブル・ジョーカー」ほか、“魔術師”のコードネームで伝説となったスパイ時代の結城を描く「柩」など、5編を収録。吉川英治文学新人賞&日本推理作家協会賞W受賞の超話題作『ジョーカー・ゲーム』シリーズ第2弾、早くも登場。★★★スパイ物、軍隊物が大の苦手の私でも楽しめてしまうスパイ物語です。今回も影の人物結城中佐の威力が、七光りのように至所で光っています!この物語の面白い所は、まさかまさかの意外な人達が、結城中佐の部下である事なんです。結城中佐は、向かう所敵なし状態なんです。彼を上回るスパイが出て来たら互角の勝負で面白いと思うのだけれども…。次回作はあるのかしら?
(オススメ度: ★★★★★ (5点/5点満点) 2009/09/20更新)
あるキング
伊坂幸太郎/著、徳間書店
販売価格:1,260円
ポイント:12ポイント
<やるせない>球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては「王」になるために??。人気作家の新たなるファンタジーワールド。★★★う~ん、正直私にはちょっと…合わないかなと言う感じで薄いのに意外と読み辛かった。野球に全く興味がない私が読んだ事にも一因があるかもしれないけれどもいつもの伊坂さんらしくない感じでした。野球に対して抜群の能力を持つ王球…。しかし、その生涯は、波乱に飛んだものであった。波乱や不遇にも負けず一途に野球に打ち込みつつも理解をしてくれる人にも恵まれずに頑張る姿が、王として仕方のない事なのかもしれないが切ない。
デパートへ行こう!
真保裕一/著、講談社
<楽しい>所持金143円、全てを失った男は、深夜のデパートにうずくまっていた。そこは男にとつて、家族との幸せな記憶がいっぱい詰まった、大切な場所だった。が、その夜、誰もいないはずの店内の暗がりから、次々と人の気配が立ち上がってきて?。一条の光を求めてデパートに集まった人々が、一夜の騒動を巻き起こす。名作『ホワイトアウト』を超える、緊張感あふれる大展開。★★★ラスト迄ドタバタストーリーです。それぞれの過去が絡み合う形でストーリーが進んで行きます。ただちょっとあまりにもドタバタで目紛しい感じも若干したらかしら…。デパートといういろんな事情を持った人が集まる所だからこそのお話でした。ただひたすらコミカルな所は、楽しみそして素直にラストを受け入れられる内容でした。
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/09/06更新)
brother sun 早坂家のこと
小路幸也/著、徳間書店
<まあまあ>早坂家の三姉妹、それぞれが感じている、家族の姿。ちゃぶ台を囲みながらそれぞれの思いが一つになったとき、本当の家族の姿が見えてくる。考えたり悩んだり、苦しかったりするけれど、それぞれが補いながら暮らしている。「東京バンドワゴン」シリーズを始め、様々な家族を描いてきた著者が三姉妹を通し描く、新しい家族のカタチ。★★★読み終えた後でちょっと物足りなさが残ってしまったのが残念でした。伯父さんと父の関係を解き明かして行くのですが…。誰が読んでもおおよその展開がついてしまうのではないでしょうか?それにどうにもラストの関係は、さらにそう来るのかという感じで…ちょっと受け入れ辛いかなという印象を受けました。大好きな作家さんなので今後を楽しみにしています!
(オススメ度: ★★★ ☆☆ (3点/5点満点) 2009/09/06更新)
フリーター、家を買う。
有川浩/著、幻冬舎
販売価格:1,470円
ポイント:14ポイント
<リアル>「母さん死ぬな?」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。 ★★★リアルで重いテーマ。就労問題、鬱病、ご近所問題、家庭問題と様々な問題が浮き彫りにされているのでいろいろと考えさせらえました。もし主人公と同じ立場だったら本当に困惑して戸惑ってしまうでしょう。読んでいて希望が持てる所が好評価ですね。主人公の成長物語としても家族の絆の強まりを深めた物語としてもとても良く書かれていると思います。そして有川作品と言えば、やっぱり恋バナ!いつものようなベタ甘ストーリーはないけれどこんな恋愛も素敵!
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/09/04更新)
花と流れ星
道尾秀介/著、幻冬舎
誰にでも打ち明けられない秘密がある。人生の光りと影を集めた五つの物語。死んだ妻に会いたくて霊現象探求所を構えた真備の謎解きが冴え渡る!★★★「流れ星の作り方」「モルグ街の奇術」「オデ&デコ」「箱の中の隼:「花と光」を収録。『背の眼』『骸の爪』に続くシリーズ第3話。真備とその仲間達が謎解きをする形式です。それぞれのお話で大切な人だったりを失った人達が登場します。その人達に言え知れぬ切なさ、自責の念、自分に対する不甲斐なさがあるんですね。そして真備もこの人達と同じように大切な人を失っているからこそ同じ立場から人々の心の裏を読む事が出来るのだと思います。ミステリ以外の点でも凛の想いだったり真備と道尾のコミカルなやりとりだったりと読みどころがあります。短編の中では「流れ星の作り方」がシンプルなのに「おっ~!」と思う部分があって好きでした。
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/09/01更新)
追想五断章
米沢穂信/著、集英社
販売価格:1,365円
ポイント:13ポイント
<しみじみ>大学生の菅生は、古書店のバイトである依頼を受けた。依頼人の北里可南子は、亡き父が残した五つの小説を探していた。調査を続けるうちに、未解決事件「アントワープ銃声」の存在を知る。事件の真相はー!?★★★ステリーとしては、読んでいる内に大体の流れ&真相の推測が付いてしまったが、今一歩という部分で残念!けれども五つの断章を絡めて真相に迫るっていう構成は、面白いなぁ~と思ったのでアイディア的には巧い。無駄なく淡々とした感じで物語が進められているので若干あっさりし過ぎ、もうちょっと濃厚さが欲しいと思う部分もあるんだけれどもこの物語にはこのくらい淡白な方があっているのかもしれない…
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/08/30更新)
床屋さんへちょっと
山本幸久/著、集英社
<ほんわか>がんばれ、おれ。がんばれ、あたし。やるべきことはまだまだある!社長を廃業しても働きつづけた男。そんな父の背中を見てきた娘。働くことでつながる親子の絆を描く山本幸久最新作は時に社長、時に従業員として会社という場所で働き続けてきた男の半生と、いつしか“同志”になっていた娘との関係を、時間をさかのぼりつつ描く連作短編集。 ★★★山本さんらしいほんわかストーリーなのでかなりなごませてくれます。時間を遡る形で語られる父と娘の想い出。親としての想いが、とても優しい気持ちにさせてくれます。社会の厳しさを嫌という程味わって来た父。だからこそ可愛い娘が、男性社会で肩を並べて生きて行く厳しさを知り尽くしているのです。難色を示しつつ応援する父の姿が、とても温かいです。最大のピンチを向かえている娘ですが、きっと傍らでそっ~と見守っていてくれることでしょう。時々出て来る床屋さんのシーンが、想い出たっぷりでいい味を醸し出しています。
(オススメ度: ★★★★★ (5点/5点満点) 2009/08/29更新)
元気でいてよ、R2‐D2。
北村薫/著、集英社
<怖い>取り返しのつかない、色んなこと。今までもいっぱいあったし、これからもいっぱいあるんだろう。忘れられない苦い記憶。知ってしまった笑顔の裏側。新直木賞作家が人生に射す影を捉えた受賞後第一作。★★★人の心の裏、それはその本人しか分からず第三者には全く想像が付かない時が度々有る。そしてそれが毒を孕んでいる時、本当に怖い。人の気持ちの裏は、自分になんらかの悪影響を及ぼす場合もあるから生々しさという部分でホラーなんかよりずっと怖い!一方で表題作「R2‐D2」のストーリーは、取り返しの付かないの物、後の始末っていう部分でしんみりと切なくほろ苦さを残す怖さだったりする。しかし、この短編種で一番ゾォ~と来たのは「腹中の恐怖」。妙にリアルでかなりブルブル!
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/08/29更新)
流星さがし
柴田よしき/著、光文社
<しんみり>新米弁護士・成瀬歌義は、京都の人権派弁護士の事務所から、東京の大手法律事務所に移籍してきた。武者修行してこい、というわけだ。ところが、勝手の違うことばかり。熱意は空回りし、依頼人には嫌われ、あげくには関西弁がよくない、とまで言われてしまう。しかも、持ち込まれる相談も、一風変わったものばかりで…。青年弁護士の奮闘と成長がまぶしい、爽やかな傑作青春ミステリー。★★★新米弁護士成瀬が、関西と関東という土地柄から来る人間性や言葉にとまどいつつ、事件を扱うごとに一歩ずつ弁護士としてまた人間として成長して行く姿がうまく書かれていると思います。そして依頼される問題が、それぞに切ないんです。人にはなかなか理解されない孤独館や寂しさ、不満。その背景にはちゃんとそれなりの原因があるんですね。つい独断と偏見で見がちだけれども一方的に誰が悪いと判断してはいけないと感じました。成瀬の成長物語としてもミステリとしても心理描写が巧いのでなかなか楽しめました。
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/08/27更新)
オイアウエ漂流記
荻原浩/著、新潮社
販売価格:1,785円
ポイント:17ポイント
<楽しい>お得意様と無人島! ハネムーンなのに無人島!意外なホンネも秘密の過去も、隠しきれないサバイバル。ちょっぴり苦い笑いと愛の「十人と一匹漂流記」。★★★飛行機の墜落→無人島への漂流とかなり深刻な内容なんですが、個性的な登場人物達のコミカルなやりとりでかなり笑えます。その反面でちょっとした悲しい出来事もありです。面白いのは、やっぱりこういうありえない状況だからこそ出てしまう裏の顔ですね!特に凄いと思ったのは新妻早織の冷静な夫の観察力!やっぱりいざという時に女は強いと思わざるを得ません。笑いあり涙ありそして仲間割れの危機だったりとこちらも一夏の冒険気分で楽しめました。
はむ・はたる
西条奈加/著、光文社
<時代小説>(しんみり)孤児ばかりの元スリ軍団の勝平達は、今は御家人の長谷部家の世話になっている。そんな折、旅に出ていた次男の柾さまが帰って来た。子供達と柾様は、数々の事件を解決して行く。そして柾さまに男女の仇がいた。「あやめ長屋の長治」「猫神さま」「百両の壷」「子持稲荷」「花童」「はむ・ほたる」短編6話収録。★★★孤児達15人で助け合いながらたくましく生きて行く姿が力強い。親がいない子達だからこそ親のありがたみや小さい者を守ろうとする優しさが胸に沁みる。様々な事件を子供達と柾で解決するのも面白かった。6話中でもは『猫神さま』の話しと『子持稲荷』のお話が良かった。『子持稲荷』に出て来る母の姿が、いじらしい…。母の本当の想いを分かるまではちょっと掛かるかもしれないが、その想いがきっと通じ合う事を願う。そして表題作『はむ・はたる』に出て来る柾さまの仇であるお蘭は、罪深くとても好きになれそうもないけれどもラストに垣間見せる想いが切ない…。
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/08/24更新)
ともしびマーケット
朝倉かすみ/著、講談社
<王様のブランチ紹介本<(ほんわか)誰かの「いい日」に、ともしびを。たくさんの買い物客がうごめいています。みんなあんなに生きている。スーパーマーケットの白くあかるい照明にひとしく照らされている。たくさんの人生の「一日」を、著者ならではの語り口で描く、吉川英治文学新人賞受賞後、初の書き下ろし小説。★★★ほんわかストーリーでした。時間系列ごとに登場人物達がリンクしていて最終章で総出でドタバタと物語を締めくくっていてとても楽しい演出でした。誰にでもささいな日常生活の積み重ねの中で心温まる事、寂しい事、一途な事、失敗や挫折がある。けれどもともしびマーケットの灯りは誰にでも優しく公平に人々を照らしている。買物に来たお客さん達の人生が交錯する中で明るい光りがそっと生きるのを見守っていてくれるようなノスタルジックなお話でした。
(オススメ度: ★★★★ ☆ (4点/5点満点) 2009/08/22更新)
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