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恩田陸さんプロフィール

1964年、宮城県生まれ。 91年、第三回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。 『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞のW受賞。 『ユージニア』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、『中庭の出来事』で山本周五郎賞。

-夢違- あらすじ

夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。
夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、亡くなったはずの女の影に悩まされていた。 予知夢を見る女、結衣子。俺は幽霊を視ているのだろうか?そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する集団白昼夢。狂乱に陥った子供たちの「夢札」を視た浩章は、そこにある符合を見出す。
悪夢を変えることはできるのか。夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは—。
人は何処まで"視る"ことができるのか?物語の地平を変える、恩田陸の新境地。

――夢をテーマにしようと思われたのは何故ですか?

恩田陸さん(以下 恩田):すごく単純な理由なんですけれども、年々、見る夢がすごく鮮明になってきていまして、まるでハリウッド映画のような、鮮明で極彩色の夢を見るようになったんです。覚えているものは日記に付けたりしていたんですが、「もう一回、見たいな」と思うものもあって、夢が保存できたらいいなと思ったのがきっかけです。
ただ、何かヒントになるような夢が見れたらいいなと思っていたんですけれども、連載中は割と脈絡のない夢を見ていまして、役に立たないなと思いました(笑)。

――『夢違』というタイトルも大変印象的ですが、これにお決めになった理由は何でしょう?

恩田:私はよく奈良に一人で散歩に行くのですが、奈良に行くと必ず法隆寺に寄るので、夢違観音(※悪い夢を良い夢に変えてくれるという法隆寺所蔵の観音像)もよく見ていたんです。
そこで、奈良を舞台にしたものを書きたいなと思った時に、観音様や奈良のイメージから、『夢違』というタイトルを先に決めました。

――作品を書くにあたってこだわった点と、ご自分で気に入っている点はありますか?

恩田:読者の想像に委ねられるように、説明しすぎないようにしようと思いました。
その一方で、「こんなことが起きるかもね」というぐらいのリアリティを感じさせるようにとも思いながら書きました。
私としては、浩章と岩清水と結衣子という主役の3人の距離感がすごく気に入っています。法隆寺のラストシーンも、割と早い段階で決めたんですが、自分でもすごく気に入っていますね。

――東京新聞などの夕刊にて一年間にわたり連載されたものですが、振り返ってみていかがですか?

恩田:新聞連載は長いのも大変なんですが、一回の枚数がすごく少ないので、毎日ブレーキをかけながらマラソンを走っているような感覚なんです。
そのテンポをなかなか掴めなかったのが辛かったですね。ですが、どんなジャンルにでも読めるものを書こうと思っていましたので、そういう意味では目的は達成したかなと思っています。
これまでやってきたことが全部入っていると思いますね。とにかく予定通りのところに着地できて、すっきりしたという感じです(笑)。
また、連載では子供の頃からファンだった味戸ケイコ先生にイラストをお願いしたんですが、味戸先生の絵は鉛筆画でものすごく時間がかかるものなのですが、すごく力を込めて書いてくださったので、「私も頑張るわ!」とすごく励みになりました。

――単行本は鈴木成一さんの装丁となっていますが、ご覧になっていかがですか?

恩田:本によってはデザイナーさんに「こういう風にしてほしい」とお願いすることもあるのですが、鈴木さんにはいつもお任せしています。
鈴木さんが「これだ」と出してくださるものはいつも素晴らしいですし、今回も内容にぴったりの素晴らしい装丁になったと思っています。
鈴木さんも「自信作だ」と言っておられたようです(笑)。期待を超えるものを作っていただいて感謝しております。

――吉野や法隆寺などの実在の地名が随所に出てきます。作品を読み進めるにあたって
行ってみるとより作品を楽しめるのではないかと思うところはありますか?

恩田:最後に出てくる法隆寺の夢殿は、今も作った目的の分からない建物で少し怖いのですが、すごく不思議な独特の雰囲気があるのでぜひ見てほしいです。
それから「ならまち」は、迷路感があって彷徨っていても楽しいところです。
浩章たちがお茶をするカフェも実在のお店をモデルにしました。本当にああいう小さなお店がいくつもあるので、特に女子は楽しいと思いますよ(笑)。

――2年ぶりの新刊となりました。ファンの方に向けてメッセージをお願いします。

恩田:今は広い意味での伝奇ものをすごく書きたいなと思っています。やってみたいなと思うものが何作かありますので、さらに芸域を広げていきたいと思います。
来年は複数の本を出せると思いますので、なにとぞまたよろしくお願いいたします。

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【恩田陸さんコメント】
ものすごくパワフルで圧倒されるのに、なぜか笑ってしまう。面白かったです。

【恩田陸さんコメント】
ものすごく発想が面白くて、目からうろこでした。
【恩田陸さんコメント】
昔出したアルバムの曲を本人がアレンジし直すとこうなるのかというのが面白いです。ケイト・ブッシュ、そしてブリティッシュ・ロックが好きです(笑)。